(公財)合気会登録団体 合気道広島会

AIKIDO HIROSHIMAKAI

合気道とは

合気道

武道は古来から伝承される型をそのまま踏襲し続ける古武道と、古武道の奥義を大切にし、現代社会に即した形に昇華させた新しい武道の二種に大別されます。
合気道は後者であり、柔道や剣道、空手道と並ぶ現代武道の一つです。

合気道は相手の攻撃を合気道特有の動きで捌き、相手の死角へ入り、投げ、あるいは抑えます。
自然の理に従い合理的な動作から発揮される力で技が成り立っています。
合気道は、稽古を積み重ね切磋琢磨し、心身錬磨を図ることを目的としています。
他人と勝敗を争うのではなく、互いに尊重し合う事を重視しているため、試合は行いません。

稽古はそれぞれの習熟度に合わせて技を反復稽古、その積み重ねが健康に良いのは言うまでもなく、日常生活での自信、積極性にもつながり、稽古の過程でお互いを尊重しあう「和合の心」を学ぶことが出来る武道です。
年齢、性別、職業、国籍を問わず多くの人々が集まり、各々の目標に向かって稽古を積んでいます。

 

合気道練習上の心得

本部道場にも掲げられている開祖が遺された「合気道練習上の心得」。

  1. 合気道は一撃克(よ)く死命を制するものなるを以(もっ)て練習に際しては指導者の教示を守り徒(いたずら)に力を競うべからず。
  2. 合気道は一を以て万に当たるの道なれば前方のみならず四方八方に対せる心掛けを以て練習するを要す。
  3. 練習は常に愉快に実施するを要す。
  4. 指導者の教導は僅(わず)かに其の一端を教ふるに過ぎず、之(これ)が活用の妙は自己の不断の練習に依(よ)り始めて体得し得るものとす。
  5. 日々の練習に際しては先ず体の変化より始め遂次強度を高め身体に無理を生ぜしめざるを要す。然(しか)る時は如何なる老人と雖(いへど)も身体に故障を生ずる事なく愉快に練習を続け鍛錬の目的を達する事を得べし。
  6. 合気道は心身を鍛錬し至誠の人を作るを目的とし、又技は悉(ことごと)く秘伝なるを以て徒に他人に公開し或いは市井(しせい)無頼の徒の悪用を避くべし。
  7. 以上

歴代道主略歴

合気道は、植芝盛平翁(開祖)によって創始され、 開祖逝去後は故植芝吉祥丸が道主を継承。
現在は、植芝守央が道主を受け継いでいます。

植芝盛平(うえしばもりへい)1883~1969

開祖

合気道の創始者。合気道開祖。
大東流を初めとする柔術・剣術の修行の成果を大本教や神道などから得た哲学でまとめ、『和合』『万有愛護』等を理念とする合気道を創始。今日の合気道の隆盛の基を築いた。

【略 歴】

1883年
和歌山県西牟婁郡西ノ谷村(現在の田辺市上の山)に誕生。
1908年
坪井政之輔氏より後藤派柳生流柔術の免許を受ける。
1912年
北海道紋別郡白滝原野に移住、土地の開拓に着手。ここで大東流柔術の武田惣角氏に会い教えを受ける。
1919年
父危篤のための帰郷途中、京都に立ち寄り初めて大本教の出口王仁三郎師に会い心を開かれる。父逝去後一家京都綾部に移住し、修行道場「植芝塾」を開設。
1922年
出口王仁三郎の命名により、自らの武術を「合気武術」と称した。
1927年
上京し、海軍大学校はじめ各所で指導。
1931年
東京都新宿区若松町に合気道専門道場を建設。
1940年
公益法人として厚生省から認可を受ける。
1941年
茨城県岩間町に野外道場を設置。指導者の育成につとめる。
1960年
合気道創始の功績を以って紫綬褒章を賜わる。
1964年
勲四等旭日小綬章を受賞。
1969年
86才にて逝去。(4月26日)。合気道創始の功績と普及の功により勲三等瑞宝章を賜わる。(正五位叙位)


植芝吉祥丸(うえしばきっしょうまる)1921~1999

2代目

合気道の二代目の継承者。
機関紙『合気会報』の創刊、合気道初の一般公開演武会開催、初の一般向け技術書出版、昇級・昇段審査要項の制定、大学の部活動やカルチャーセンターを中心とする合気道の普及、ハワイ・フランス・ビルマなど海外各地への指導者の派遣など、当時としては革新的な試みを行い合気道の全国的普及に成功。
現在合気会は、日本国内100万人・世界全体で160万人ともいわれる合気道人口の8割を占める。

【略 歴】

1921年
開祖植芝盛平の三男として出生。
1946年
早稲田大学政治経済学部を卒業。
1948年
開祖に代わり合気道本部道場の道場長となる。
1967年
財団法人合気会理事長に就任。
1969年
開祖逝去により合気道二代道主を継承。
1986年
合気道普及発展の功により藍綬褒章を賜わる。
1995年
勲三等瑞宝章を受章。
1996年
国際合気道連盟会長、全国学生合気道連盟会長、財団法人日本武道館理事その他多くの要職を務めた。
1999年
1月4日逝去。日本国政府より正五位叙位。


植芝守央(うえしばもりてる)1951~

現合気道道主。
父は二代道主植芝吉祥丸。祖父は開祖植芝盛平。
財団法人合気会専務理事、本部道場長を経て、1999年(平成11年) 吉祥丸道主死去により合気道道主を継承。

【略 歴】

1951年
合気道二代道主植芝吉祥丸の次男として出生。
1976年
明治学院大学経済学部を卒業。
1985年
財団法人合気会専務理事に就任。
1986年
合気道本部道場長となる。
1996年
財団法人合気会理事長に就任。
1999年
二代道主逝去により合気道道主を継承。国際合気道連盟会長に就任。
2004年
東北大学の特別講師に就任。
2006年
ブラジル国のアンシェッタ勲章を受章。国際武道大学の名誉客員教授に就任。
2009年
ロシア大統領友好勲章を受章。
2010年
皇學館大學の特別招聘教授に就任。
2012年
公益財団法人移行に伴い公益財団法人合気会理事長に就任。スペインのバレンシア大学の金メダルを受章。
2013年
合気道普及発展の功により藍綬褒章を賜わる。公益財団法人日本武道館理事、国際武道大学評議員、その他多くの要職を務める。